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福島県双葉郡広野町に位置する二ツ沼総合公園。
その敷地内にある「トロピカルフルーツミュージアム」では、広野町産のバナナが栽培されています。
今回はその様子を取材させていただきました。
案内は二ツ沼総合公園の管理事務所である株式会社「広野町振興公社(敬称略)」の職員であり、
当施設「トロピカルフルーツミュージアム」館長の田村弘一さん。
さっそくバナナが栽培されているハウスへ案内していただきました。
室温は25~30℃で管理しているとのこと。
そういえば、バナナは植物学的には「木」ではなく「草」なのだそうです。
こんなに大きいのに草なのですね。初めて知りました。
バナナの実です。
間近で見る機会はほとんどなかったので驚きましたが、こんなにたくさん実っているのですね。
まだ青いですが既においしそうです。
バナナの実には紙製のカバーが付いています。これは太陽光が過剰に当たるのを防ぐためだそうです。
このように、定期的にカバーで包んでいる実の状態を確認します。
バナナは収穫ごとに株を切るそうです。切った株は、一枚ずつ乾燥させて和紙の材料などになるとのこと。
広野町内の学校でも卒業証書等に使用されたことがあります。
切った草は、このように切られたところからまた株が分かれて個別に成長していくとのことです。生命の力を感じます。
そのほか、コーヒーやパイナップル、パパイヤなども栽培されているそうです。
(コーヒー)
(パイナップル)
(パパイヤ)
ハウス内の見学を終えて、今度は栽培後のバナナなどを管理する事務所を案内していただきました。
ところで広野町産のバナナ、なんという名前かご存知でしょうか?
(広野町振興公社-パンフレットより)
このバナナの名前は『綺麗』といって、
350を超える一般公募の中から選ばれた名前、正式には
だそうです。
広野町を表した素敵な名前ですね。
そして、その愛称として付けられたのが『綺麗』になります。
この名前と愛称には、
といった想いが込められているとのことです。
農法にも工夫がされており、農業法人株式会社「D&Tファーム」(敬称略) 取締役技術責任者の田中節三氏が開発した、
バナナの苗に氷河期を疑似体験させる「凍結解凍覚醒法」という特殊な技術を活用しており、
南国以外では栽培が難しいバナナの耐寒性を向上させた苗で栽培をしています。
また、青いまま収穫されたバナナは「室(むろ)」と呼ばれる専用の追熟設備のなかで5~6日ほど過ごします。
中は温度と湿度が管理された熟成を促すエチレンガスで満たされており、出荷のタイミングに合わせて最適な熟成環境をコンピューターで制御しているとのことです。
説明のさなか、田村館長のご厚意でバナナを試食させていただきました。
「綺麗」は、台湾バナナの系統である「グロスミッチェル種」をもとに作り出されたオリジナルの品種で、
糖度が高めでクリーミーかつ濃厚な味わいが楽しめるのが特徴。
栄養価が高く、各種ポリフェノールや必須アミノ酸、ビタミンB群などが豊富に含まれているそうです。
(広野町振興公社-パンフレットより)
実際に食べてみると、甘みがしっかりとしていて、もちっとした食感がとても印象的でした。
また、「皮も食べられる」ということをお聞きしたので実際に食べてみましたが、
一般に流通しているバナナの皮と違い渋みがほとんどなく、普通に食べることができました。
バナナの皮は渋くて食べられないものだという概念を覆したように思えました。
田村館長の話によると、一般に市販されている外国産のバナナは出荷前に虫がつかないように消毒されることが多く、
それが皮にも影響して渋みが出てしまうのだそうです。
その点、広野町のバナナ『綺麗』は国産であり無農薬で栽培から出荷まで行っているため、
渋みがほとんどく、皮まで食べられるバナナとなっているそうです。
現在は地元のレストランや物産展など少しずつですが、販路拡大をしているそうです。
今後の展望としては、バナナの実および渋みのないバナナの皮を使った商品開発や栽培量の安定化、さらなる販路の拡大など…
たくさんのことに挑戦して、町の発展に寄与していきたいとのことでした。
(フリーズドライ加工中の様子)
以上、広野町産のバナナ「綺麗」の紹介でした。
今後も、町の復興とともにバナナ「綺麗」の活躍に注目していきたいです。
広野町振興公社「トロピカルフルーツミュージアム」では、施設見学や栽培したバナナなどの販売も行っています。
詳細については電話にてお問合せ下さい。
TEL:0240-23-7704
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株式会社 広野町振興公社
住所:福島県広野町大字下北迫字大谷地原65-3(地図はコチラ)
URL:https://www.hirono-kousha.com/
TEL:0240-27-2131
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