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こんにちは。
今回は、双葉郡富岡町にある『上手岡麓山(かみておか-はやま)神社』です。
東北地方には古くから『ハヤマ信仰』という信仰が伝わっています。
祖先の霊魂が月日とともにやがて神になり、子孫を守ってくださるという「祖霊信仰」や「作神信仰」のような考え方を持っており、とくに東北南部を中心に伝わっているそうです。
こういった信仰は、自然崇拝の「山岳信仰」にも通じており…
…と、神社と信仰の関係については、ここで話すと長くなるので、割愛させていただきます。
なかなかに奥深いのです…私もまだまだ勉強が必要ですしね(汗)
ところで件の信仰に使われている『ハヤマ』という字ですが、
地域によってさまざまな字が当てられています。
私が調べてみた限りですと『葉山』『端山』『羽山』『麓山』『早馬』などなど。非常に種類が多かったです。
皆さんもどこかで見たことがあるかもしれませんね。
境内周辺の様子です。
神聖な雰囲気が漂い、心が清められる感覚は神社ならではだと思います。
手水舎。
立派な佇まいの社殿、拝殿など。
上手岡麓山神社の起源についてですが、江戸時代に関係書物が焼失してしまったという言い伝えがあってハッキリとは分かっていません。
ただ、調べてみるとご祭神は「大山に鎮まる霊」として伝わる山々を統括する神『大山津見神(オオヤマツミ)』であるということが分かりました。
大山津見神(オオヤマツミ)は神徳が広く、農業や漁業・商工業など多くのご利益を与えてくれます。
そのため、農村・漁村地域や山岳地帯などには、彼の神がご祭神として祀られている神社が存在しています。
上手岡麓山神社では社殿の横、摂末社(せつまつしゃ)近くに大山津見神社と彫られた石碑が確認できました。
相双ビューローでも、毎年8月に行われる神事『上手岡麓山神社の火祭り』について
イベント開催情報として掲載させていただいたことがありました。
火祭りは、白褌姿で境内に集まった若者たちがお祓いを受けた浄火を担ぎ手一人ひとり手作りした大松明に燈し、ご神体を先頭にして山を駆け上がります。
そして頂上で万歳三唱を行い、その後ふもとまで駆け下りてきたら境内を33周して終了するというものです。
なぜ”33周”なのでしょうか、気になります。
「奥の院」と記された鳥居の横には、火祭りの際に駆け上がる道が続いています。
私はまだ見たことがありませんが、担ぎ手が駆け上がる際に『千灯(せんどう)、千灯(せんどう)』という掛け声をあげる姿は迫力があるとのことでした。
“千灯”とはどういう意味なのでしょう…もっと神道文化の知識を深めていきたいですね。
なお、今年の火祭りは新型コロナウイルスの影響により中止が決定しています。
残念ですが、来年こそはぜひ見たいです…!
地図はコチラ
<参考>
とみおかプラス – 麓山の火祭り
URL:https://tomioka-plus.or.jp/blog/tomioka_hayamanohimatsuri/
八百万の神 – 麓山神社
URL:https://yaokami.jp/1072204/