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2022/05/25
福島県双葉郡広野町の名所を取材してきました。
今回は、その名所の一部をまわってきた模様を写真とともにお送りします。
2011年に発生した東日本大震災の発生後、しばらくのあいだ運行が困難だった駅の一つですが、2020年3月に常磐線が全線開通し、広野駅も以前のように運行ができるようになりました。
広野駅の構内に設置されている碑には、
「今は山中、今は浜、今は鉄橋、渡るぞと、思う間もなく、トンネルの、闇を通って、広野原」
と書かれています。
これは、尋常小学校の唱歌としてむかし愛唱されていた「汽車」の歌詞の一部です。
作詞家の大和田 建樹氏が、いわき市久ノ浜地区あたりから広野町の間の景観を歌詞に取り入れたものといわれています。
その後、昭和57年にはじめて常磐線が開通した際、作詞地を記念したこの歌碑が建立されました。
広野駅から役場の方へと向かう道の途中に、築地ヶ丘公園があります。
公園内はゆったりとした雰囲気。
散歩の休憩場所として利用するのも良いなと思いました。
公園の奥には、広野町と縁がある人物の額賀誠志氏が作詞された、
日本の童謡『とんぼのめがね』の歌詞の一部が書かれた碑が設置されています。
広野町の代表的な観光スポットの一つ。
広い敷地を有した公園で、家族で遊びにいらっしゃる方も多い場所です。
大きな駐車場の脇には、広野町のイメージキャラクター「ひろぼー」がラッピングされた
自動販売機が設置されています。
実はこの『ひろぼー』、先ほど紹介した額賀誠志氏作詞の「とんぼのめがね」など、
童謡の里としてのイメージを持ったトンボの男の子なのです。なんだか素敵ですよね。
公園内ではパークゴルフを楽しまれている方がいらっしゃいました。
二ツ沼総合公園はパークゴルフを楽しめる人気スポットとしても有名です。
風車の姿も遠くに見えました。
幼い頃、何度かこの公園へ遊びに来ることがありましたが、あの風車が回っているのを見た記憶がほとんどありません。
どうなのでしょう?気になります。
二ツ沼総合公園には最近、アルパカが来て触れ合えるのだとか。
取材に行ったあとだったため写真はありませんが、また日を改めて見に行ってみたいですね。
公園の奥には、大きなハウス『トロピカルフルーツミュージアム』があり、ここでは「皮まで食べられる」というバナナが栽培されています。
すぐ隣の棟で、ハウス内で育ったバナナを使ったスイーツも楽しめます。
おすすめですよ。
二ツ沼直売所では、地元で採れた野菜などが販売されています。
碑は道路を挟んで、二ツ沼総合公園の向かい側にあります。
戊辰戦争時には、ここ二ツ沼の地も戦場となっていたことが記されています。
碑のすぐそばには沼があります。
二ツ沼公園内の沼と、碑のそばにある沼。
この二つの沼が「二ツ沼」という名前の由来になったとされています。
また、この沼の敷地内には歌碑があります。
『沼二つ通(かよ)は鳥が巣我(あ)が心 くなもとなよ思(も)はりそね』(扇畑忠雄氏書)と書かれてあります。
二ツ沼公園のすぐ近くに鎮座している神社です。
東国における源氏の勢力を強めた人物とされる『源頼義』が建立したといわれています。
次は少し自動車で山の方へ…。
浅見川渓谷に来ました。
秋には紅葉が綺麗に見えるスポットです。
ここには「大滝」という名瀑があり、すぐ近くには大滝の名前を冠した「大滝旅館」があります。
当旅館のホームページには、ドローンで撮影された大滝の姿を見ることができます。
東日本大震災以前は遊歩道を通って渓谷を降りることができ、大滝を間近で見ることができました。
東日本大震災前までは滝の近くに続く道がありましたが、今は安全面で危険とされその道は行けなくなっています。
なので、道路の上からチラッと見える滝を遠目で見下ろすに留まります。
大滝近くには、「大滝女神」様が祀られている小さな「大滝神社」が鎮座しているという話を聞きました。
神社好きとしては一度参拝したいものです。
復旧が待たれます。
さて、町の方へ戻ります。
こちらは東禅寺(とうぜんじ)山旧トンネル。
長年にわたり、広野駅と末続駅を繋ぐトンネルとして利用されていたそうです。
廃止となり路線として使われなくなった今でも、農家の方が車で移動する際などに利用しているようです。
トンネルの状態も比較的良好でした。
徒歩で入っていくのはちょっと怖いかも。
そして、トンネルの上に少し見える白い壁、これはトンネルの上にある東禅寺というお寺の囲いです。
今回はお寺の中まで行きませんでしたが、紫陽花の時期には上まで登る道中に綺麗に咲くそうです。
広野駅に戻ります。
駅からは震災後、新たに整備された土地が一望できます。
現在はオフィスなどが入る施設や駅近のホテル、賃貸住宅などが立ち並んできています。
復興への歩みが垣間見えました。
以上、広野町の名所取材の模様をお送りしました。
まだまだ名所がある広野町、復興へ歩み続ける姿とともに今後も紹介していきたいと思います。