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飯舘村に鎮座する「綿津見神社」にやってきました。
ご祭神は闇於迦美神、五十猛神、大綿津見神、玉依姫神、鎌倉権五郎景政の神霊となっています。
創建は大同2年(807年)。
昔この地で生活を営んでいた祖先たちが水と木の恵みを神様のおかげだと考え、水の神としてクラオカミの神、木の神としてイタケルの神を祀ったのが始まりとされています。
オオワタツミの神は八竜神とも呼ばれる海の神で、タマヨリ姫はワタツミの神の御子で竜宮の乙姫さまと同神とされています。
また、戦国時代のあたりではこの飯舘村全域を「草野郷(くさのごう)」と呼んでいたのだとか。
ここが”草野郷”発祥の地ともされているようです。
明治3年の神仏分離令で現在の「綿津見神社」へと改称する前に「苕野(くさの)神社」と呼ばれていたことが由来になっているとのこと。
由緒の書かれた石碑によると、応永13年(1406年)に岩松義政氏が当地を領した頃、2年後の応永15年(1408年)に当社を『山中一の宮』と称し、
元和6年(1620年)に相馬一門の熊川長春氏が舘主となった際には、領民の安寧を願って氏神の八龍大明神を合祀、八龍大明神と改称したという歴史があるそうです。
なお現社殿は、寛政10年(1795年)に起きた野火のため社殿が焼失、同年に熊川氏によって再建されたものだそうです。
※神社の由緒や考証に関しては、関連書物や文献を読んでさらに深堀していくとキリがありませんので、ここでは神社敷地内にあるものだけでわかる範囲に留めさせていただきます。
境内の一部を紹介します。
手水舎の水が出る部分は龍の形。
拝殿と併設するように社務所がありました。
取材をした日はちょうど開ていませんでしたが、大元の社務所が神社のすぐ隣に建っていますので、そちらに一声かけると開けてくださると思います。
御朱印の拝受も可能で、おみくじなども引けます。
ちょうど参道のほうで環境整備の作業をしていましたが、石段や景観ともに「自然と中の神社」といったような落ち着いた空間でした。
飯舘村に鎮座する綿津見神社。
相双地域にある神社の中でも歴史の深い大きな神社であることがうかがえます。
戦国時代、飯館村全域を指していた「草野郷」の発祥の地ともされる由緒ある地です。
寺社仏閣がお好きな方は、ぜひ参拝に来てみてはいかがでしょうか。
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飯舘村鎮座 綿津見神社
住所:〒960-1801 福島県相馬郡飯舘村草野宮内156(地図)
電話:0244-42-0108
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