相双ビューロー SOSO BUREAUです。このメッセージが表示されている場合、お使いのブラウザがCSSに対応していない可能性があります。
2023/03/08
2022/12/27
2020/07/30
2022/12/28
2023/03/22
南相馬市鹿島区に鎮座する「山田神社」にやってまいりました。
前回紹介した「東北お遍路プロジェクト」のスポットにも入っている地です。
明治の終わり頃から昭和の初めにかけて干拓事業が行われ、その鎮守として祀るために建立されたのが山田神社です。
東日本大震災発災時には、46人もの氏子の方々が命を落としました。
とても悲しい状況のなか、熊本県立球磨工業高校から仮社殿を寄贈いただいたり、多くの善意が寄せられたといいます。
そういった背景があり震災・復興のシンボルとして語り継ぐことが大切な神社だとされています。
また、近くには「鳥いっぱい鳥居」という不思議な鳥居がありました。
実はこの山田神社、先述した干拓事業の工事中に11人もの人が命を落としており、その慰霊舎もあったのです。
しかし、今回の震災で襲い掛かってきた津波によって流されてしまい、慰霊舎不在となっていたのです。
そこで、こちらの地と天をつなぐとされる鳥居を新たに設置し、慰霊のシンボルとしたとのこと。
よくみてみると、鳥居の足の部分にたくさんの絵が描かれています。
この鳥の絵は、命を落とした方々の御霊をお慰めするために、神奈川県に住む絵師の”はと”さんによって描かれました。
「ぽっぽさん」と呼んでいるこの鳥たちに御霊が宿り、安らかに天へと昇っていかれることを願っています。
そんな鳥居は2柱あり、最奥からはすぐ近くにある海の姿を臨めます。
鎮魂の思いとともに、この鳥居が海の動向と、その反対側である陸地の安全を見守っているように感じました。
—————————————————————————————-
山田神社
住所:〒979-2311 福島県南相馬市鹿島区北海老(地図)
東北お遍路プロジェクト
WEB:https://touhoku-ohenro.jp/
—————————————————————————————-