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2022/12/28
2023/03/22
相馬市にある「松川浦環境公園」にやってまいりました。
東日本大震災の記憶を語り継ぐ「東北お遍路プロジェクト」のスポットにも入っている地にある公園施設です。
旧衛生センター跡地を利用して設置された松川浦の豊かな自然が残る公園。
汽水湖であり、東日本最大級の干潟もあって渡り鳥の中継地にもなるとても重要な場所です。
自然に親しんでもらい、自然を大切にする心を環境教育を通して養っていただくことを目指し設置されました。
平成22年4月に開園した翌年に発生した東日本大震災の津波によって、甚大な被害を受けてしまいます。
多くの方々の支援を受けて復旧作業を行い、震災の翌年には再オープンを果たすことができました。
庭園の奥には 「ふるさと相馬」歌碑があり、さとう宗幸さん歌声を聞くことができます。
チェーンソーアートと呼ばれるアートも展示されています。
そのほか、相馬市~八戸市28市町村、1000kmを超える【みちのく潮風トレイル】の発着地点となり、モニュメントも設置されています。
そんな公園がある松川浦は、元禄時代の相馬藩主が「松川浦十二景」を選んだ風光明媚な地で
「日本百景」「日本の港・百選」などにも選ばれ、大洲海岸は正に白砂青松の景勝地とされていました。
漁業や海苔の養殖など、相馬市における時代ごとの基幹産業を担っており、松川浦に面する松川・岩子地区には旅館や民宿なども多い印象です。
そこへ約12年前、東日本大震災によって発生した大津波が直撃。
普段は穏やかな海が脅威となりました。
しかし海に面している土地のため甚大な被害になると覚悟していたのですが、鵜ノ尾岬のところで砂州の一部は決壊し、外洋とつながってしまったものの、松川浦と太平洋とを仕切る砂州が大津波のエネルギーを抑える砦になったおかげで、松川浦周囲の家々が流出することを防ぐことができました。
結果的に浦内の住宅は浸水こそしましたが流失はせず、居住禁止区域にならなかったのは本当に奇跡と言えるでしょう。
震災直後は松川浦に生息していた希少動植物の絶滅が心配されましたが、それも少しずつ回復してきているといいます。
植樹祭というイベントの際には、100年後の防潮林のために多くの人が松の苗木を植えてくださっています。
松川浦全体としての復興、そして再オープンを果たし日々尽力している松川浦環境公園をこれからも応援していきたいところです。
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松川浦環境公園
住所:〒976-0022 福島県相馬市尾浜札ノ沢192(地図)
東北お遍路プロジェクト
WEB:https://touhoku-ohenro.jp/
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