【南相馬市小高区】浦尻(うらじり)貝塚...
2020/06/12
【浦尻貝塚】
ここは福島県南相馬市小高区浦尻にある浦尻貝塚。
縄文時代にあったとされる遺跡の一つです。
5700年~3000年前まで、約7ヘクタール(甲子園球場約2個分)の広さを持つ大きなムラおよび貝塚を備えていたといわれています。
実際に目の当たりにすると、数千年前までこの広大な土地で社会活動が行われていたのだという驚きと感動を覚えました。
通常の遺跡の場合、動物の骨などは出土前に腐ってしまうことが多いそうです。しかし貝塚の場合、そのまま何千年も腐らずに残るケースが多く、出土物から研究する上で、貝塚の存在は重要度が高いそうです。
また、浦尻遺跡は各年代別に貝塚が存在していることが調査で分かり、その希少価値が高さから2006年より福島県を代表する国の指定史跡にもなっています。
各所に出土時の様子などが記されたパネルが展示されています。
東日本大震災の影響により、現在は新たに堤防を建設しているため外観が少し変わりましたが、高台から太平洋を眺めることができるようになっています。
かつてそこに広がっていたであろうムラの風景を思い浮かべながら、周囲を歩いてみるのもよいかもしれないですね。
◆小高観光協会...