【双葉町】願いと想い集う神域「八幡神社 併設 合祭殿(双葉町中野地区)」...
2021/10/29
双葉町中野地区の「八幡神社」にやってまいりました。
もともと鎮座していた八幡神社の建物などは、津波で社殿の台座のみを残して流出してしまいました。
月日が流れ2021年、東日本大震災の津波で被災した双葉町中野地区の八幡神社と、
原発事故の影響で立ち入りや再建が困難な神社を、遠くから拝むための合祭殿(遥拝殿)が双葉町の八幡神社跡に再建されました。
竣工祭の神事が執り行われたときには、地区住民による神楽も披露されたとのことです。
屋根の造りも相まって荘厳な佇まいです。
御神輿を入れる倉庫もありました。
ここにある御神輿は、阪神淡路大震災で被災した兵庫県の野島八幡神社の御神輿。
兵庫県淡路市にある伊弉諾(いざなぎ)神宮の本名孝至宮司の提案で、東日本大震災の被災地、いわき市のアクアマリンふくしまに寄贈されていたものです。
その御神輿が今回、同館から八幡神社の再建と合祭殿建設に合わせて贈られました。
機会があれば見てみたいですね。
余談ですが、晴れた日には写真のように、倉庫右側に立つ本殿が、倉庫の白い壁に反射して見えるのが個人的にポイント高いです。
石碑もいくつか。
すべて中野八幡神社のものなのか、ほかの神社のものもあるのかは、確認できませんでした。
その横には木の苗もありました。
これは、再建の折、執り行われた神事で福島県神社庁の丹治庁長、県神社庁双葉支部の宇佐神正道支部長(木戸八幡神社)、八幡神社の高倉洋尚宮司がオオシマザクラを記念に植樹したときのものです。
また、関係者もクロマツやスダジイなどを植えられたそうです。
狛犬もおりました。
子ども?の頭に手を乗っけている姿に愛着がわきます。
青空の下の鳥居は本当に素敵です。
たくさんの願いと思いが集まる神社として新たな歩みを始めた八幡神社(双葉町中野地区)。
離れた神社の思いも集わせ、これからも復興への歩みを見守り、祈りを続けることでしょう。
〇参考
福島県神社庁HP...