【双葉町】双葉町産業交流センター ~愛され続ける人と味~...
2021/10/11
双葉町産業交流センターに来ました。
この施設は、2020年10月に双葉町内で最も早く避難指示が解除された中野地区にオープンしました。
双葉町の復興をけん引する中野地区の中核施設という位置づけで、貸会議室や貸事務所のほか、フードコートやレストラン、土産物店等の商業施設が入る複合施設となっています。
双葉町民の方々をはじめ、東日本大震災・原子力災害伝承館や福島県復興祈念公園等の周辺地域へ来訪される方、
町内に立地する企業関係者の方の幅広い方々が交流する拠点となり、
新たな価値を生み出していく場所を目指して運営されています。
施設の中に入ると、道の駅のようにお土産コーナーのようなスペースがありました。
津波と原発事故から蘇った酒蔵"鈴木酒造"で作られた日本酒「親父の小言」のほか、福島県内のお酒が並んでいるスペースもありました。
お外では、自動で芝を刈ってくれる「芝刈りロボット」も走っていたり。
触れたい気持ちがありますが、「ダメです。」と書かれているので我慢しつつ、感謝の意を。
いつもありがとうございます。
フードコートは明るくゆったりできそうな空間になっています。
いまは新型コロナウイルス感染症の対策で、対面する場所にはパーテーションが設置されています。
まずは「せんだん亭」というお店。
ここでは、ラーメンや浪江町発祥のご当地グルメ「なみえ焼きそば」などの麺類を提供しています。
浅見さんという方が運営しています。
東日本大震災発災後、浪江町役場すぐそばにあった仮設商店街で、これまでずっとなみえ焼きそばを提供していたそうです。
以前より浪江町の「まちおこし活動」に力を入れているなどの取り組みに注目され、本施設内への出店につながったとのこと。
うどんのような極太な中華麺、豚バラ肉とモヤシをラードで炒め、濃厚なソースを絡めるという組み合わせがまさに絶品です。
この一味唐辛子をかけて食べるのが通の食べ方ともいわれています。
ピリッとしたアクセント、おススメですよ。
今ではご当地グルメのイメージが色濃いですが、もともとは戦後に、汗を流して働く人々のために誕生したものだったのだというから驚きです。
そして、盛り付けられているお皿にもこだわりが。
このお皿、浪江発祥の伝統的な陶器「大堀相馬焼」を使用しています。
次は「ペンギン」です。
1982~2007年までJR双葉駅前でファーストフード店として地元に愛されてきたお店が、新店舗として復活しました。
ファーストフード店ということで、ハンバーガーやフライドポテト、ドーナツなどのメニューのほか、新たな看板メニューの一つであるサンドウィッチなどを提供しています。
店名の「ペンギン」は、オープン当初にソフトクリームやシャーベットを販売していたことから、
氷菓子をイメージしてつけたのだとか。なんだか素敵です。
今回食べたのはハンバーガー(ビーフ)とハンバーガー(チキン)+コーラのセット。
肉厚なビーフがおいしい。
あふれ出る肉汁はもちろん、キャベツとビーフがちょうどよい組み合わせでした。
チキンも歯ごたえ抜群。
トマト風味のソース?を使ったようなビーフとはまた違う感じ。
少し照焼き風というか、こちらも次から次へと口に頬張りたくなります。
マヨネーズが絡まるキャベツがチキンと相性バッチリです。
コーラもナイス。
当時、駅前にあった店舗は残念ながらすでに閉店しています。
しかし、震災後、双葉町内をアートで盛り上げる「双葉アート」という取り組みがあり、町の憩いの場となっていたペンギンの店主である吉田さんがピックアップされて、その素敵な笑顔がアート作品として双葉駅前に描かれています。
相双ビューローでも以前双葉アートを取材したことがありましたので、その記事ページのリンクを貼っておきます。
ご興味ありましたらぜひご覧ください。
相双ゆたどさ...