相双の紅葉2021 – 葛尾村「葛尾大尽屋敷跡公園」...
2021/11/18
※2021年11月5日取材時点。
『相双の紅葉2021』
本日は、葛尾村の紅葉スポットとして有名な「葛尾大尽屋敷跡公園」を紹介いたします。
江戸時代から明治にかけて栄えた松本三九郎一族の邸宅跡です。
信州から移り住んだ一族がその祖といわれおり、故郷である信州葛尾城にちなんでこの地を「かつらお」と名付けた、という言い伝えがあります。
敷地内案内。
屋敷があった場所やその周辺施設について説明されています。
およそ450年前、初代松本三九郎の代で栗原新田を開発したり、その米で酒造りを始めて両替商を営んだりと、徐々に富を築いていった姿を見た者たちから「葛尾大尽」と呼ばれるようになったといわれています。
その後、二代松本三九郎の代では、砂鉄に目をつけて製鉄業を始めるなどし、およそ200年にわたりその栄華を保っていましたが、商売の中心であった製鉄業の不振によって衰退し、ついには明治時代に没落してしまいます。
不運が続き明治4年と昭和8年の火災で、豪壮を極めた建物の大半が焼失してしまった歴史があります。
そんな時代の流れを感じる大尽屋敷跡ですが、今も建物の基礎が残っていたりと、当時の様子がわかるものが点在しています。史跡好きにもオススメしたいスポットです。
また、この大尽屋敷跡では、伝統芸能の「能・狂言」が披露されます。
2019年の9月、約160年ぶりに開催されるということで話題になりました。
2020年は新型コロナウイルス感染症の影響などもあって開催は見送られましたが、今年は影響も少し落ち着いたということで2021年11月3日(水)に2年ぶりの開催。会場も賑わったそうです。
ちょうど取材の数日前に開催されていたということで、この色づいた椛に囲まれながら演じた能・狂言、非常に素晴らしかったのではないかと思います。
池の上に浮かぶ椛の葉も、風情があって素敵です。
歴史深い史跡とともに、色づく椛が満喫できるオススメのスポットです。
紅葉の時期にはぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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葛尾大尽屋敷跡公園
住所:〒979-1601...