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相馬小高神社_野馬懸

【南相馬市小高区】相馬野馬追/野馬懸...

      南相馬市小高区の相馬小高神社にやってきました。   3日間におよぶ相馬野馬追も、いよいよ大詰めです。           本日催行される神事は「野馬懸(のまかけ)」。 野馬懸とは、たくさんの馬の中から神様にふさわしい馬を捕らえて神前に奉納するという神事です。   神事で捕らえた馬の中で、一番最初に捕まえた馬を「上げ野馬の神事」として神社に奉納します。   歴代相馬氏当主は、この上げ野馬の神事を行うことによって、相馬地方の平和・安寧・繁栄を祈願してきたとされており、この神事を無事執り行うことで、3日間に及び相馬野馬追が幕を閉じます。     奉納される候補の馬も準備万端の様子。 とても元気すぎます。            なお、前日に行われた甲冑競馬や神旗争奪戦ももちろん史実に沿ったものではあります。 しかしそれ以上に昔の名残をとどめている野馬懸は、国の重要無形民俗文化財に指定されるきっかけにもなったので、一見の価値ありです。     まずは相馬小高神社のご神体の前にて、総大将の相馬言胤公が口上を述べます。   その後、礼螺と相馬流れ山踊りの奉納がなされます。                 神前での式典が終わり、相馬言胤公が陣屋に座したあと、いよいよ野馬懸の開始です。           まずは白鉢巻・白装束に身を包んだ御小人(おこびと)と呼ばれる方々が登場。 相馬小高神社の神官のお祓いを受けます。             つぎに、儀式を行う敷地内にて神官がお清めを行います。           お清めが完了したら、相馬小高神社の境内へと続く坂の下から騎馬武者たちが馬を追い込みをかけます。   追い込まれた馬たちは坂を駆け上がり、相馬小高神社境内の囲いの中へ。 そして行き場を失い囲いの中をグルグルと歩き回ります。             囲いの中で歩き回る馬に対して、神官が神前より賜った御神水(おみだらし)に浸した「駒とり竿」で馬に印を付けます(御神水で馬の肌を濡らすこと)。 これがなかなか大変で、馬もびっくりして逃げるためなかなか印をつけられず、観客席から神官を応援する声もありました。             なんとか印をつけられました! それを合図に、御小人たちが一斉に印のついた馬を捕まえに行きます。           この際、馬は素手で捕まえなくてはなりません。 飛び掛かるまでにもかなりの苦労があり、近づく前に走って逃げられてしまう場面が何度もありました。 しかし屈強な騎馬武者たちも負けてはいません。   誰かが馬の首に飛び掛かって掴むと、それに続くようにほかの御小人たちも馬に掴みかかって次第に動きが鈍くなったところで、神官から授かった縄をかけて捕まえることに成功しました。   こうして馬一頭ごとに神官が駒とり竿で印を付けては御小人が捕まえる、というのをすべての馬を捕まえるまで繰り返します。                       野馬懸の最中、馬に飛び掛かった御小人が振り落とされた場面がありました。   しばらくその場で倒れこんでいましたが、神前より賜った御神水をほかの御小人が倒れている御小人の身体にかけると、その御小人がたちまち元気を取り戻し再び馬へと向かっていきました。     御神水に力があることを表す、これも儀式の一種として継承されているものです。           なんとかすべての馬を捕まえることに成功し、観客席からは大きな拍手が送られました。   見事捕らえた馬の中で、一番最初に捕まえたのは白い馬。 これから「上げ野馬の神事」として神社に奉納する儀式が始まります。   相馬言胤公と白い馬が相馬小高神社の神前へと向かい、奉納するとともに相馬地方の平和・安寧・繁栄を祈願しました。       さて、一番最初に捕らえた白馬のほかに捕らえられた馬は、どうなるのかといいますと、「おせり」といういわゆる競りにこれからかけられ、武者たちに買われていきます。           「おせり」が無事終わると、ここで言胤公が宇多郷へと帰郷されます。 大切な神事、御祈願いただきありがとうございました。  そして3日間の初陣、本当にお疲れ様でした。これからもよろしくお願いいたします。           最後に、相馬小高神社の境内にて神旗争奪戦が行われます。   これまで同様のルールで、御神旗を手に入れるために騎馬武者たちが走り回ります。               この日は風の流れが強く、空高くから舞い降りてくる御神旗を追うのも一苦労な感じがしましたが、御神旗を見事手に入れた騎馬武者たちは、郷大将のもとにその武勲を報告に向かいます。           時折、御神旗を取った本人ではなく、そのご子息が代わりに報告する場面がありました。   御神旗を手にすることは誉れであり、ご子息にとっては幼いうちから郷大将に名前を知ってもらう機会だけでなく、位を授かることができるため、ご子息に御神旗を譲るのだそうです。               相馬野馬追とともに、騎馬武者を務める家系もまた、先祖代々受け継がれてきたものです。 だからこそ見られる風景なんだと、相馬野馬追がそれだけ歴史が深く、そして愛されてきた神事であることを改めて感じさせられる瞬間でした。               すべての御神旗が打ち上がり、神旗争奪戦が終了。 こうして無事、すべての行程を終えました。       令和4年度...